いまさらながらWindows上でのPlaggerのインストールについて

わかっている人にとっては耳タコな話でしかないわけですが、最近またppmを使ってもインストールできないと嘆く人が増えたので簡単に。
1) ActiveStateやtheoryx5のリポジトリは、少なくともPlaggerをまともにインストールしたかったら消しましょう(うちのを追加するだけではだめです)

理由はいろいろですが、これだけで問題の八割は解決します。

もう少し詳しく言うと、

1-1) PlaggerMakefile.PLはある意味非常に変態的なので、標準的なPPM::Make経由でパッケージングしているよそのリポジトリが提供しているPlaggerパッケージをインストールしても十分な依存モジュールはインストールされません。

1-2) 同じ理由で、Math-BigInt系のいくつかのモジュールもMakefile.PLに変な仕掛けがしてあるので、よそのを経由するとうまく入らないか、入れるのにやたらと時間がかかります(うちのもときどき私がハックを忘れて循環参照しまくっていることがありますが、三十分から一時間待っても終わらないようなら、まあ、だいたいここでハマっています)。

1-3) この数ヶ月内外のうちに Net::SSLeay をはじめとするいくつかのモジュールのパッケージ名が変わったため、その辺ケアせずにバージョンアップしているリポジトリの(特に古い)パッケージは依存関係がぶちぶち切れています。Net::SSLeay (Net-SSLeay.pm → Net-SSLeay) のほか、CGI::Simple ( Cgi-Simple → CGI-Simple )、Date::Manip ( DateManip → Date-Manip ) あたりがハマりがちなポイント(ついでに言うと、Catalyst関係のパッケージも壊れていることが多いです)。

2) SSLまわりのパッケージをインストールするときは、本当に手元に正しいライブラリがあるか確認しましょう

うちのライブラリが腐っている可能性もありますが、ssleay32.dllにしろlibeay32.dllにしろ、いろんなバージョンのものがいろんなツールに添付されていますので、何も考えないでリターンキーを押し続けていると、知らないうちにまったく別のツールのライブラリを使っていることにもなりかねません。

3) XML::LibXMLまわりは、いまかなり混沌としています。私も毎回全部チェックしているわけではないので、XML::LibXML本体は問題なくバージョンアップできたものの、気づかないうちに周囲のモジュールが壊れていたということも何度か起こっています(たとえばXML::AtomをバージョンアップしようとしてXML::LibXMLを上げた途端にXML::RSS::LibXMLが壊れるという具合)。この辺、Plagger使いにとっては厳しい状況ですが、当面は適宜バージョンを下げるとか、パッチをあてるとかしてやり過ごすしかないので、むやみに最新版を入れず、RTをはじめ各地の情報を追いかけるようにしてください。

ほかにもいろいろ細かな注意はありますが、その辺はここの、なるべく新しい過去記事参照ということで。