モダンPerl連載第43回

例によっていろいろ滞っていて申し訳ない限りですが、今回はテンプレート話の四回目として、「TTの代用品としての」Template::AlloyとText::Xslateについて簡単にまとめてみました。

Xslateの評価については異論があって当然ですし、それについては次回もう少しフォローするつもりでいますが、原稿が公開された日の朝も、以前からとてもXslateに好意的で、海外では数少ないXslateの紹介記事を書いてくれていたgaru氏が、XslateのIRCチャンネルで、TTでは問題なくできるのにXslateではうまくいかないことが出たので今回のプロジェクトでは(問題が解決しない限り)Xslateの導入を諦める、という話をしていたくらいで、Xslateはやっぱりまだ、なんでも自分で対応できるか、なんのしがらみもなくて最初から理想的な環境を構築できるアーリーアダプター層以外には勧めづらい部分があるなあ、というのはわりと正直な感想でもあります(理想的な環境で理想的な書き方をしている分にはもう十分安定していると言ってよいと思いますが、実際にはそんなところばかりじゃないですよね、という意味で)。

あとは、今回も前回も本文中ではうまくまとめきれなかったのですが、2.14以降のTT2/TT3のリリース時期と、CET/Alloyのリリース時期、Template::Tinyを出したアダム・ケネディ氏のStrawberry PerlプロジェクトとTTの緊急リリースの関係あたりを頭に入れたうえで、Xslateのリリース時期と、その背後で続いているTT3/hempの努力を年代順に並べてみると、また少し違った見え方がするんじゃないかとは思います(プログラマのレイヤではどうでもいいことですが)。

http://gihyo.jp/dev/serial/01/modern-perl/0043