Perl QA Hackathon 2014に参加してきました

今回は特に予告を書きませんでしたが、昨年、一昨年に続き、今年も3月13日から16日までフランスのリヨンで開催されたQA Hackathonに参加してきました。すでに多くの方がまとめ記事を書かれているので詳細はそちらをご覧いただくとして、今年は、昨年ランカスターで議論したことを肉付けしてPAUSEなどの実装に落とし込むという位置づけの年だったこともあり、細かい点で突っ込んだ議論は多々あったものの、昨年のように「ここがこう変わるから注意してください」とみなさんに報告しておかなければならないことはなかったかと思います(古いディストリビューションなど最近のベタープラクティスにしたがっていないディストリビューションをアップロードする際に多少の注意が必要になったことや、package NAME BLOCKの形式が正しくPAUSEに認識されるようになったことなど、細々とした挙動の変化はありますが、これは重箱の隅をつつくような話でしょう)。

私もおおむねその流れにしたがって、CPANTSにPAUSEのパーミッションまわりの情報を組み込んでみたり(まだ不完全ですが、no_unauthorized_packagesというメトリクスを追加しています)、PAUSEの問題点を修正したりしていました。また、Neil Bowers氏のCPAN Dashboardをはじめとする一連の統計情報についての情報交換をしたり、マーケティングの一環?としてのCPANを256倍楽しめるようにする方法みたいな話を横で聞いたり、DBD::SQLiteについてのやりとりもありました。もっと話をしてくればよかったなあと思うことは多々ありますし、ネットワークにつながらなくて往生したとか、活動時間があわなくて苦労したとかもありましたが、プライベートも含めて、充実したハッカソンであったことです。あらためて主催・運営にあたった方々とスポンサー各社に感謝します。

以下、公開私信。

  • 夕食時にmoznion氏のGrantの件が話題になっていました。コメント欄にもある通り、好意的な意見が多くてほっとしたことです(半分くらいはHackathonの参加者からのコメントです)。
  • 具体的な話まではしてきませんでしたが、CPAN Testersのミラーの件、日本に置きたいなら手伝うし、いい考えだと思う、とは言ってもらっています。
  • 口頭では紹介したことがあるような気もしますが、http://cpan.cpanauthors.org/ はいわゆるリアルタイムミラーです。スペックはともかく国内の専用サーバでホストしていますので、CPAN Testersのサイトなどでは遠くて遅い、という方はお試しくださいませ。
  • 来年はベルリンだそうですよ。