Perlの学習コスト

漠然と「英語の学習コストは高い」とか思っている人にとっては高いだろうし、そうでない人にとっては、少なくとも現時点ではPHPRubyJavaScriptあたりよりは低かろうと思う。

最新の書き方を知らないと添削されちゃうこともあるけど、そうやって添削する人だって内部では何年も前の書き方のまま止まっているモジュールを喜んで使っていることだってありうるし、後方互換性や移植性を維持するためにあえて古い書き方をする場合だってある。

本を見ながら、ドキュメントを見ながら書ければいいものと、毎回本を見ながらでは問題だというものと、それぞれあるけれど、それは制作グループごとに違うし、どんなグループでも必要というものに話を限ると、ごく基本的な入出力とか、条件・ループ処理、基本的な正規表現、変数の型と基本的な使い方くらいなのだから他のLLと大差ない。

あえて言うなら、困ったらsearch.cpan.orgに行けとか、perldocしろとか、モジュールはmake (test|install)できるように書けとかいうあたりがPerl固有の学習コストだろうと思うけど、この辺の充実度では他のLLを圧倒している。選択肢が多すぎて困るとかいう側面もあるけれど、まじめに勉強しようと思えば思うほどPerlの学習コストは下がるんである。

問題があるとしたら、いまPerlを触っている人にはアルファな人が多すぎるってことくらいだろう。Perlを使っていると自然とアルファにならざるをえないというべきかもしれないけれど、いずれにしても入り口が高く見えてしまうのはしょうがない。

もっとも、仕事にしたいならその辺の入り口くらい自分で越えてから門を叩きなさいよという気はするけど。

日本語の入門書? そんなんあったってなぜかやたらと嫌われているK氏のようなスクリプトが量産されるだけなんでないかしら?(笑