Catalystを語るうえで忘れちゃいけないこと
Catalystは、Maypole 3.0になりそこねたものだということ。
当時Maypoleのメンテナだったsriが、Railsにかぶれた挙げ句新しいMaypoleの構想をぶちあげて、もともとの作者である(こないだKansai.pmで話をした)Simon Cozensに「それMaypoleじゃないから」とダメだしを食らって、「じゃあこっちで勝手にやるもんね」とフォークしたのがCatalystである、ということ。
だからこそCatalystの初期バージョンは2.99から始まるということ。
その意味で、Maypoleの文脈なら問題ないことでも、Catalystの文脈ではかならずしも正しいとは限らないということ。
もちろんCatalystも、sriが実質けり出されていまは集団指導体制になっているから、当初の文脈とはかなり異なってきているわけですが、やっぱりCatalystは、(Maypole的な)CDBIからDBICへの移行を抜きにしては語れないし、DBICの限界が見えつつあるいま、DBICからその次への移行を抜きにして語っちゃいけないと思うんだなあ。
もちろん目の前の仕事を片付けるうえで、とりあえず手っ取り早い解決法を取るってのはかならずしも間違っちゃいないし、Catalystに皮一枚かぶせたオレオレ規約のフレームワーク上では、どういう考え方をしようとかまわないんですけどね。