虚心坦懐に

溜め込んだラテン語はおしまい。やはりほぼ一晩かかってしまった。

古典語の場合、現代語以上に原典をよく読むのが大切だったりします。忙しくなると、どうしても対訳を読んですませたいとか、思うものですし、私自身、チェックするときにはとりあえず対訳を読んでからするようにしているのですが。

現代語と違って、古典語の場合、単語が入れ替わっていたり、語順が違ったりなんてのは日常茶飯事。だから、気をつけていないと、Aという写本の訳に、Bという写本を参考に作った訳をあててしまうなんてことも起こってしまう。いや、より正確に言うと、Aという写本の訳に、Bという写本の英(独・伊など)訳B’をさらに日本語訳したB''の訳を書いてしまう、なんてことも起こってしまう。

そうすると、すぐにバレるんですね。ああ、今回は忙しくて原典読むのサボったな、と。

いや、読書会の宿題くらいならそれでもいいんですが、市販されている古典語の翻訳とか、たま〜に気になって諸訳と突き合わせてみると、結構露骨にパクったなというのが見えることもあったりして。

狭い世界ですので皆までは言いませんが、まあ、虚心坦懐にしくはなしです。