DBD::SQLite 1.44/1.45_01
ここでアナウンスするのはかなり久しぶりになってしまいましたが、DBD::SQLiteのメンテナンスはちまちまと続いています。
先ほどリリースした1.44では、SQLiteのVMをPerlで書けるようにするという機能をLaurent Damiさんが書いてくださったのを取り込んだほか(1.43_04〜。ちなみにSwiss Perl Workshopでご本人が発表された資料が公開されています)、Windows環境で長いファイル名を使って複数コネクションを張ったときに正しく同期できていなかった問題や(1.43_09)、FTS4使用時のdisconnectでクラッシュする問題を修正したりしています(1.43_07)。また、1.43_04ではSQL中に生のアクサン付きアルファベットなどが混じっていたときと、プレースホルダ経由で値を埋め込んだときの挙動のズレを修正するため、SQL文をutf8にアップグレードするようになりました。
その他、細々とした修正はChangesファイルをご覧くださいませ。
1.45_01では32ビット環境での大きな整数値の扱いを改善しました(全部の問題を解決できているかどうかは今後のテスト待ちです)。また、1.44のテスト待ち期間中にリリースされたSQLite 3.8.7を取り込みました。本家の方で地道なパフォーマンスの改善が行われた結果、最後にここでアナウンスしたDBD::SQLite 1.41_01にバンドルされているバージョン(3.8.0)に比べると都合61%も速くなっているとのことで、次の安定版はなるべく早く(他の問題が出なければクリスマス頃をめどに)出せればいいなと思っています。