おせち中継(3)

ふたつの駅の間をぐるっと一周して、明日にしようかとも思っていた魚介その他の仕入れ。小さめの鰤の背を一筋と真鯛一尾、有頭の海老五本。帰ってすぐに仕込めばいいものを、寝不足に負けて午睡というにはちと遅い睡眠。鯛は頭を落として、三枚おろし。柵取りして、昆布締め用にそぎ切り。包丁が切れないせいもあるんでしょうが、この辺はいつまでたってもうまくなりませんなあ。

中骨豆は煮汁を飛ばしておしまい。油の残った鍋をきれいにする名目でひとりピエンローもどきの夕食。

数の子の漬け汁をつくり足したついでに、同じ出汁で鯛の頭も煮ておく。これはたぶん明日の妻子の朝ご飯。そぎ切りした残りをつまんだときにも思いましたが、天然ものはやっぱりうまし。養殖ものなら同じ値段で一・五倍くらいは大きいものを買えますが、こういう感じの甘みにはなりませんものね。

海老の始末をすると飲みたくなるので(料理酒が切れているので一升瓶の封を切らないといかんわけですが、口開けを料理酒にするだなんてことはできませんので)、次はおとなしく昆布巻きをします。巻いて、煮始めたら栗きんとん。目標は午前三時頃かな。