Whipaptitude and Manipulexity

Whipuptitudeはいわば「簡単な事をどれだけサクっと片付けられるか(how easily you can get easy things done)ということで、Manipulexityは「難しいことをどれだけキチっと片付けるか」(how possible you can get hard things done)という意味になる。

「サクサク感」と「キッチリ感」というのもまあまあイケてる感じなのだけど、やまとことば過ぎるのが難点。Larryが欲しいのは、漢字バージョン。それも他の漢字圏でも意味が通じそうなもの。

というわけで、妙訳鋭意募集中。

そう言われては考えぬわけにはいくまいて。

まず、Whipuptitudeは「易行(性)」あたりがはまりそうだ。これ、そのまま読めばもちろん「行いやすし」なわけだが、仏教界では「自力救済をめざす難行(苦行)」に対する、「他力本願な(念仏による)往生を求める修行?法」のことを指す。簡単なことを簡単にするためには他人の書いたモジュールを頼るのが一番という意味で、Perlハッカーにとってはすんなり受け入れやすい言葉ではないだろうか。

次にManipulexityだが、こちらはもう論語「子游曰、吾友張也、爲難能也、然而未仁(子游(しゆう)曰く、わが友の張(ちょう)や、よくし難(がた)きをなす。しかれどもいまだ仁(じん)ならず)」から「爲難能(性)」を持ってくればいいだろう。なんなら「難能」と省略してもいい。少なくとも日本人には「万能」「無能」の変種として受け止めてもらえるのではないか(中国語圏の人には正反対の意味にとられそうだが。正しく略すなら「為難」か。これはこれで日本語で「しにくい」と読めるのが難点だが)。

いずれにしても、どうせもとの造語がある程度説明しないとわからない言葉だけに、定着をめざすなら訳語の方もなにかうんちくの種となる典拠がほしいところですな。