The Definitive Guide to Catalyst
Catalystの新しい本が出たのでさっそく読んでみました。
- 作者: Kieren Diment,Matt Trout
- 出版社/メーカー: Apress
- 発売日: 2009/07/09
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 2人 クリック: 23回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
第一印象としてはよくできた本だと思います。お世辞にも初心者向けとは言えませんが(レベル的には『モダンPerl入門』くらいですかね)、背景知識から、認証を含む基本的なアプリケーションの作り方、Catalystの拡張法,Reactionまで、ある程度Perlの実務経験があって、実際に動作するコードなんてなくても文章を読めばポイントは理解できるよ、という人にとっては、モダンな世界にも目配りのきいた手頃な参考書になりそうです。
ただ、サンプルコードを含むコード量についてはjrockwayの前作『Catalyst』に比べてあきらかに見劣りしますし、編集が悪いのか、著者のミスなのか、おそらく動かないだろうなあというコード、スペース等々の使い方の統一がとれていないコードも散見されます。LOLCATの例なども、個人的にはおもしろいと思いましたが、ちょっと伝わりにくいかもしれません(モー娘。の例とどちらがマシかは議論がわかれそうなところですが)。ただ、BindLexなどを多用していた(で、本が出たとたんにdeprecatedになってしまった)jrockwayの本に比べて、今回のコードがすぐに古びることはないでしょうから、その点では安心して購入できそうです。
すでにいくつか訂正が出ていますので、気になる方はチェックしておくとよろしいかと。
http://www.apress.com/book/errata/1181
さて、企画書書こうかな。